テキサス州で駐在をしていると、月に1~2回はスマホに「アンバーアラート(AMBER Alert)」が届きます。
頻度が高いうえに、嫌な警報音にビックリしますよね。
アメリカ滞在中で、私と同じくビックリされた方のお役に立つよう、情報をまとめました。
アンバーアラート(AMBER Alert)とは?意味は?
アンバーアラート(AMBER Alert)とは、児童(未成年者)誘拐事件・行方不明事件が発生した際、テレビ、ラジオ、電光掲示板といったマスメディアを通じて発令される緊急事態宣言(警報)の一種である。また、その発生そのものを地域住民に速やかに知らせる事で、迅速な事件の解決を目指すシステムそのものを指す場合もある。
児童誘拐事件は犯行後に被害者が殺害される場合が多く、誘拐発生時からいかに短期間に特定できるかどうかが重要であるとされている。
主にアメリカ合衆国やカナダで運用されており、児童誘拐事件の解決に一定の成果を上げている。
出典:Wikipedia
つまりは、子供の身体や命の危険があるときに発生される、緊急警報です。
1998年にでき、今ではアメリカの人ならだれでも知っています。
実際に送られてくる警報は、こんな感じです。↓
行方不明者の年齢・見た目・服装や、(もしいれば)犯人と思われる人物名が載っていることもあります。
アンバーアラートが届いたら、まずやること
アンバーアラートは、住民からの通報による情報提供を促し、迅速な事件解決を目指すためにあります。
【やることリスト】
- 事件発生地点をチェック(Google mapで自分との距離を確認)
- 発生地点が近ければ、むやみに外出しない(危険に巻き込まれることは避ける)
- 知っている情報があれば、911に連絡する
テキサス州は広いかつメキシコと近い(主な誘拐先の1つ)こともあり、かなりの頻度で警報が届きます。
アンバー アラートの怖い由来
少女誘拐殺人事件
AMBERとは「America’s Missing: Broadcasting Emergency Response」の頭文字であると同時に、1996年にテキサス州アーリントンで誘拐され、命を奪われた少女・アンバー・ハガーマン(Amber Hagerman)の名にちなむダブル・ミーニングといわれる。
出典:Wikipedia
誘拐事件で犠牲となった当時9歳のアンバーちゃん。彼女は、情報が地域住民に早く知らされていれば、助かった可能性が高いそうです。悲しい事件です…。
地域住民が情報提供できる仕組み
アンバーちゃんのような被害者を出さないために住民が速やかに情報を把握できるシステムが望まれて、アンバーアラートができました。
性被害・殺人・人身売買から子どもを守るために、また犯罪に巻き込まれないように、アンバーアラートが出たら、発生地域と自分の現在地を必ず確認しましょう。
アンバー アラートの確認方法
iPhoneには、初期設定のままで、アンバーアラートが届くようになっています。
iPhoneだと、「設定」→「通知」→「一番下の緊急地震速報と同じ欄」にあります。
ラジオ局・テレビ局はもちろん、さらには町の電光掲示板等にも、加害者の車・被害者の特徴が表示されることもあります。
アンバーアラートの消し方
上記通知画面で、通知をOFFにすれば洗いとは届きません。
また、届いた時にスマホのメッセージをタップすれば、音はすぐ止まります。その場合、警報内容は、通知履歴にも残ります。
他の用事の途中ですぐには見れない場合も、発生地点だけは後で確認しましょう。
日本での知名度
残念ながら、日本ではさほど知名度はありません。
が、海外ドラマ「アンバーアラート 失踪者 特捜班」を、Amazonプライムで見ることができます。
- 被害者・加害者の少年たちの心の葛藤
- 組織の重圧に苦しむ特捜班の想い
- 直面する現実に向き合う心の機微
を描いた衝撃と感動のサスペンスです。
シーズン1~2まであります。
まとめ
アンバーアラートは、子供の命を守るために必要な警報です。
いきなり警報を受信するとびっくりしますが、どうか焦らず、位置情報等を確認してみてください。
*合わせて読みたいアメリカ生活お役立ち情報*